ストランディング鯨類の調査と研究

イルカやクジラは、大海原を泳ぎ回り体も大きいため観察や捕獲が困難です。またいくら研究のためとは言え、大型で社会性の高い動物を殺傷することに倫理的な問題があります。そのため鯨類の体を詳しく調べる上では、ストランディング鯨類は重要な研究材料になっています。具体的には以下のような研究分野があり、世界各地で調査と研究が進められています。

FSNではそのような鯨類の研究者や研究機関向けに研究用試料の採取と提供を行っています。当団体は学術機関ではありませんが、学術活動の発展のため、なるべく多くストランディング鯨類の調査に貢献したいと考えています。死んでしまった鯨を「臭いから」「汚いから」「不衛生だから」と、ただ埋めたり燃やしてしまったりするのではなく、そこから少しでも多く、鯨や環境問題を理解する手がかりが得られたらと願っています。