種名:スジイルカ Stenella coeruleoalba
発見日:2025年 4月22日(火)
漂着場所:静岡県浜松市西区馬郡町 坪井海岸
N34.675, E137.6388
性別:未確認
体長:未確認
体重:未確認
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。回収前に流失した。
種名:スナメリ Neophocaena asiaeorientalis
発見日:2025年 4月17日(木)
漂着場所:静岡県浜松市中央区中田島町 中田島砂丘
N34.660042, E137.738937
性別:オス
体長:約170.7cm
体重:残存部で23.5kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。4月18日にFSNで回収し、4月19日に解剖調査を行った。
種名:スナメリ Neophocaena asiaeorientalis
発見日:2025年 4月15日(火)
漂着場所:静岡県湖西市白須賀244 地先
N34.6781955, E137.5266939
性別:オス
体長:173.5cm
体重:43kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。4月16日にFSNで回収し、4月19日に解剖調査を行った。
種名:おそらくスジイルカ Stenella coeruleoalba
発見日:2025年 4月11日(金)
漂着場所:静岡県浜松市中央区西島町 遠州浜津波防潮堤
N34.652938, E137.761473
性別:オス
体長:約216.5cm(吻先と尾ビレを欠損)
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。4月12日にFSNで回収し、4月13日に解剖調査を行った。
種名:スジイルカ Stenella coeruleoalba
発見日:2025年 4月11日(金)
漂着場所:静岡県沼津市下香貫島郷2802-1 地先
N35.069328, E138.873607
性別:メス
体長:228.9cm
体重:114kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。4月11日にFSNで回収し、4月13日に解剖調査を行った。調査時に妊娠していることを確認した。
骨をきれいな骨格標本に仕上げるには、晒骨中にときどき洗浄して余分な肉や脂を落とす必要があります。また晒骨が終わった後も、骨から脂が滲み出してくることがあるので定期的にメンテナンスをします。
FSNのそばには桜並木があり、毎年メンバーや研究者達とお花見会をしています。今年も骨洗いの後はお花見をしました。
今年度は始まってからすぐに多くのストランディング情報が寄せられています。FSNの知名度が広がっているのか、はたまたストランディング自体が増えているのか、いずれにしろ今年度も可能な限りストランディングに対応して、鯨類や海の魅力を発信したり、研究活動に貢献していきます。
種名:アカボウクジラ Ziphius cavirostris
発見日:2025年 3月22日(土)
漂着場所:静岡県沼津市内浦長浜3-1 伊豆・三津シーパラダイス敷地内旧遊覧船桟橋下
性別:メス
体長:518.7cm
体重:不明(おそらく2tぐらい)
対応内容:死骸が伊豆・三津シーパラダイス敷地内の桟橋近くに流れ着いた。3月22日にFSNで回収し、3月28日に国立科学博物館と合同で解剖調査を行った。
アカボウクジラはFSNと縁の深い鯨種です。駿河湾にはアカボウクジラの定住群があるとされており、毎年1頭は打ち上がっています。
解剖の結果、動脈硬化の症状が見られました。これは他の鯨類にはなく、アカボウクジラではよくあることだそうで、日本だけでなく国外のアカボウクジラでも同じ症状が見られるそうです。しかし何が原因で動脈硬化になるのか、そしてなぜアカボウクジラだけがそうなるのかはまだわかっていないそうです。
種名:カズハゴンドウ Peponocephala electra
発見日:2025年 3月17日(月)
漂着場所:静岡県御前崎市御前崎1074-14 地先
N34.6050437, E138.2332249
性別:オス
体長:184.1cm
体重:57kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。3月18日にFSNで回収し、4月6日に解剖調査を行った。
種名:シワハイルカ Steno bredanensis
発見日:2025年 3月12日(水)
漂着場所:千葉県匝瑳市今泉
N35.6455931, E140.5846150
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。
本件は千葉県立中央博物館に情報共有し、同博物館が回収と調査を行いました。FSNでは静岡県内だけでなく、各地域の研究機関やストランディングネットワークと協力しています。静岡県外のストランディングでもご連絡をいただければ当地のネットワークに情報共有します。
種名:スナメリ Neophocaeana asiaeorientalis
発見日:2025年 3月1日(土)
漂着場所:静岡県浜松市西区篠原町 篠原海岸
N34.672984, E137.652135
性別:メス
体長:174.1cm
体重:59.5kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。FSNで回収し、3月8日に解剖調査を行った。調査時に妊娠していることを確認した。
種名:スジイルカ Stenella coeruleoalba
発見日:2025年 2月26日(水)
漂着場所:静岡県御前崎市白羽6850地先
N34.6020693, E138.1901037
性別:メス
体長:213.5cm
体重:102kg
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。FSNで回収し、翌日に解剖調査を行った。
種名:種不明マイルカ科 Delphinidae gen. sp.
発見日:2025年 2月18日(火)
漂着場所:神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴岬
体長:約2m
対応内容:死骸が海岸に漂着していた。
この個体は神奈川ストランディングネットワークに情報共有し、そちらで対応することになりました。神奈川県では新江ノ島水族館や神奈川県立生命の星・地球博物館、日本大学や東京農業大学の研究室などがストランディングに対応しています。博物館で冷凍保存された後、4月12日に博物館で調査・解剖を行いました。
FSNでは静岡県内だけでなく、各地域の研究機関やストランディングネットワークと協力しています。静岡県外のストランディングでもご連絡をいただければ当地のネットワークに情報共有します。
種名:ザトウクジラ Megaptera novaeangliae
発見日:2025年1月5日(日) ※年末からあったという話も有り
撤去日:2025年1月23日(木)
漂着場所:千葉県南房総市千倉町白間津
性別:メス
体長:9.85m
体重:約 7.8 t
対応内容:死骸が海岸に漂着腐敗していた。現場が重機の乗り入れが困難な場所であったため、発見後しばらくは対応について協議され、FSNからも情報提供を行った。最終的に県からFSNに依頼があり、クレーンをつかった吊り上げを行い、近くの砂浜に運搬して埋却した。
ザトウクジラは長い距離を回遊する鯨類で、夏は北の冷たい海に、冬は南の暖かい海で出産と子育てを行います。この回遊の間に、子どものクジラが海岸に打ちあがることが毎年あります。房総半島のような出っ張った地形はそうした事例が多いです。
今回打ちあがった場所は起伏の激しい磯で、このような地形は重機の乗り入れが困難です。道路際から大型クレーンを使えば吊り上げることは可能ですが、そのためには適切な吊り具を用意し、クジラの重心を正確にとらえてバランスをとらなければなりません。そこで県および地元の土木会社からFSNに吊り上げの協力依頼があり、出張対応しました。
日本鯨類研究所では大型クジラの漂着について「寄鯨調査事業」を行っています(日本鯨類研究所HP)。今回のザトウクジラもこの対象となったため、日本鯨類研究所の調査後に撤去を行いました。